Ryukalice

2017年振り返り

2018-01-04

2017年の目標

以下の記事に書いていた。
2017年に向けての取り組み

大雑把にまとめると、もっと技術に強くなる、Dvorak習得する、つまみ食いを避けて専門性を高める、の3つの目標を立てていて、概ね全てに成功している。詳細は後述。

フリーランスへの転向

退職

年始は「そろそろ独立しないとな」ぐらいのモチベーションだったが、3月末で会社を辞めた。丁度2年勤めていた会社で、顧客のレベルが高く、在宅勤務であり、副業が可能であり、上司や同僚や後輩にも恵まれた良い環境であった。

しかし、収入を上げたかったこと、ステップアップしたかったこと、単純にフリーランスに興味があったこと、その他諸々の要因が重なって退職に踏み切った。独立を目指すにあたって、何を意識していたかについては、以下の記事に書いていた。生産性、時間の使い方、社内外のブランディングに拘ってきたらしい。
web未経験のエンジニアが2年で独立するまでに拘ってきた3つのこと

独立

収入と余暇

労働時間が大幅に減ったのに対して、収入が大幅に増えた。独立する前は、フリーランスになったら開発以外の仕事をしなければならないので、労働時間が増えることを覚悟していたが、実際はその逆だった。個人事業主としての雑務のほとんどを妻にお願いしているためでもあるが、それを差し引いても独立してから圧倒的に余暇が増えた。

今まで、いかに(個人的に)本質的な仕事以外に時間を割いていたのかが分かった。不要な会議の参加を断ったり、自分の時間を不当に扱われることに強く抵抗を示していたりはしたのだが、それでも週に数本は会議があったし、コードレビューや社内チャット、何故か抜擢された従業員代表業務、その他諸々で多くの時間を失っていた。そして、8時間労働という制約があったため、どうしても8時間働く前提での働き方をしてしまっていたようで、これが自らの生産性のストッパーになっていたことに気付いた。

時間の制限がなくなったことで、早く終われば早く遊べることが前提になったので、必然的に生産性は跳ね上がったし、業務中は本質的な仕事だけに集中することができた。何となくTwitterを開いたり、何となく slack の未読を消したり、調べ物を始めたら脱線してしまったり、といった時間が完全に消滅した。

財務

妻に丸投げさせてもらっているが、やはり多くの時間を費やすことになっている。月末の見積書や請求書の発行及び提出、税理士との相談、経費管理、家庭内従事者への給与等、様々な業務が発生しており、月間で丸3日分ほどは財務に時間を使っていると思う。

また、税金の問題も大きい。特に年収が1,000万を超えたあたりで、税率や課税対象が急激に増えるので、働いても手取り額が増えないという地獄を見ることにもなった。4月に独立したので、とりあえず1年後の4月までに年収1,000万円を超えない範囲で働こうね、という話だったのにも関わらず、何を間違ったのか年内で普通に突破してしまっていて、2年後の消費税に震える結果となってしまった。そんなことを考えなければならない時点で、労働時間とは別に精神的なストレスが無駄に増えてしまっている。

技術

Dvorak

2017年に習得して1番良かったのは、ダントツで Dvorak だ。簡単に言うと、キーボードの配列を思い切って変更した訳だ。左手のホームポジションに母音、右手に子音が集まっている配列で、打鍵効率が上がったことによりタイピング速度が上がっただけでなく、腱鞘炎が解決され、肩こりが軽減され、何よりタイピングそのものを喜びとして感じるようになった。

上記の効果は Dvorak 配列そのものによる影響というより、キーボードを ErgoDox Ez に変えた恩恵が大きいかもしれない。過去10台ほどの上等なキーボードを渡り歩いてきたが、自分でファームウェアを書き換えて、モード毎のキーマップをカスタマイズできるのは最高の体験だ。私が使用しているキーマップ定義ファイルは下記で管理している。
https://github.com/ogihara-ryo/ergodox_keymap/blob/master/keymap.c

情報が古くなっているが、ファームウェアのビルドとロードに関しては下記の記事にまとめている
ErgoDoxのキーマップをカスタマイズ

Ruby on Rails

オワコン上等、今仕事があって楽しい技術ならいいんだよ!という記事を書いたが、今年は Ruby on Rails に全力だった。今読み返すと凄く良いこと書いてる。
Railsしかできない初学者を応援する話

少し Python や CakePHP、WordPress の仕事もあったが、基本的には Ruby on Rails の仕事を請けさせて頂いていた。独立前は、Redmine のプラグイン開発、既存システムの保守、本開発前のプロトタイプ開発等が多く、一から規模の大きなシステムを組み上げたことが、ほとんどないことがコンプレックスになっていた。

しかし、独立してからは Ruby on Rails でそこそこ規模の大きなシステムを4件ほど新規で開発させて頂いた。どのプロダクトでも、最低でもバックエンドは丸ごと任せてもらえたので、自由かつ独裁的に開発を進めることができて、生産力と設計力が大幅に高まったことを感じた1年だった。「あれの開発に携わった」と胸を張って言えるパブリックなサービスも複数できたことで、自信にも繋がった。

プライベート

趣味

相変わらずゲーム三昧である。今年は特にビッグタイトルの目白押しで仕事以上に忙しかった。また、3on3 FreeStyle というバスケットのオンラインゲームで「クラブ」という集まりに加えて頂いたことで、多くの友人ができてトロフィーコンプリート後も珍しくプレイを続けている。

あまりにこのゲームに関して考える時間が多く、Twitter のツイートも、このブログの新着記事も、技術そっちのけでゲームのことばかりを書いてしまっている。個人的なゲームオブザイヤーは間違いなく、この 3on3 FreeStyle だった。個人事業だと、同年代の友人が新たに増えることは滅多にないので凄く貴重な機会だった。また、誘って頂いたクラブには日本人と韓国人が在籍している。前職でも韓国人のエンジニアが何人か在籍していたが、あまり交流する機会がなく退職してしまったので、この交流が新鮮な体験だった。

結婚式の準備

2016年の11月に入籍したのだが、不幸事等が重なって延び延びになっていた結婚式を、2018年の3月に行うことになった。想定以上に準備が大変で参っている。

技術イベント

RailsGirls Kitakyushu のコーチ代表として参加した。また、妻がオーガナイザーを務めた。 何をしたかは facebook に書いた。
https://www.facebook.com/ryo.ogihara.5/posts/985462524924616

ビジネス的な知見と人脈を求めて、FUKUOKA growth next グランドオープニングパーティーに参加した。

技術カンファレンスは、Kansai RubyKaigiと、Fukuoka RubyKaigi に参加した。RubyKaigi や RubyWorld Conference に参加できなかったのは心残りだが、カンファレンスは引き篭もりにとって身も心も疲弊するので、丁度良かったような気もしている。

旅行

新婚旅行で3月に3伯4日で沖縄へ、Kansai RubyKaigiに託けて USJ へ遊びに行った。

尿管結石

2017年最後にして凶悪なイベントが年末に発生した。尿管結石により救急車で運ばれたのである。痛みと痙攣で舌も回らず頭もぼーっとして、過換気症候群で全身が麻痺し、誇張抜きで「死ぬかも」と思ったし「いっそ死にたい」とも思った。

なんとか生還して1週間様子を見たが、石が全く動いていなかったので「体外衝撃波結石破壊手術」という地獄の措置を行った。4,000発の内臓が揺れるような衝撃を腰に1時間当て続け、終了後も数日血尿や痛みに襲われ続けた。痛みには、今こうしてブログを書いている間にも襲われ続けている。来週までに石が出なければ、再度同じ手術を受けなければならないので大変憂鬱である。

2018年の目標

仕事は現状維持を目指す。今年より少しペースを落としつつ、様子を見ていきたい。2018年は、3月の結婚式を始めとして、プライベートに力を入れていく必要がある。一軒家購入を考えているが、1年も経っていない個人事業主にローンが組めるかという問題があるので、場合によっては再就職も考えている。そして、子供も欲しいので家庭のことを考える年になりそうである。そして何より健康。尿管結石の再発だけは絶対に避けねばならない。

何はともあれ、皆様2018年もどうぞよろしくお願いいたします。